ウール素材 家庭 洗濯

EOO+

ウール素材を家庭で洗濯する5つの方法

ウール素材を家庭で洗濯する7つの方法

 

最近ではウールやシルク製の衣類でも「水洗い可」の表示がつけられているものを見かけることが多くなったかと思います。しかし、そのような表示がついていても、うまく洗える自信がなくて結局はクリーニング店へ持っていく人も意外と多いのではないでしょうか。
 
クリーニング店に出せば確かに、洗濯による衣類のダメージの心配はなくなりますが、家族一冬分の衣類のクリーニング代となりますと、費用もばかにならないかと思います。家庭で洗濯を済ませられるのであればそれに越したことはないでしょう。
 
ウール素材の衣類は洗い方や干し方にさえ気を付ければ、家庭で洗濯した場合でも十分満足のいく仕上がりになることができます。では、家庭でウール素材の衣類を上手に洗濯するポイントとしては、どのようなものが挙げられるでしょうか?
 


 

 


 

1、洗濯時の水温


ウールの洗浄では洗いからすすぎまでを一定の温度、40℃以下のぬるま湯、で行うのが上手に仕上げる重要なポイントです。人の髪の毛も表面がキューティクルという魚の鱗のような形状の髪表皮でおおわれておりますが、ウールも同様で鱗状のスケールというものでおおわれております。
 
髪の毛と同様、水につけるとこのスケールは開いて広がりますます。この広がった状態でこすったりすると広がったスケールが絡み合ってフェルト状になって乾いたときに生地が縮んでしまいます。また、温度が高い場合ほどスケールは広がりやすくなります。
 
ですので、洗濯中に急激に温度が下がったりすると、同じように絡み合った状態のままスケールが閉じてしまうので、縮みの原因になります。また、ウールはタンパク質なので、高温に弱く熱いお湯につけると繊維が変性しやすいという性質もあります。ですので、最初から最後までを通して、一定のぬるま湯程度の温度で洗濯を済ませるのが上手に仕上げるコツです。
 

2、洗剤


ウール素材の洗濯では中性洗剤やドライマーク専用の洗剤を使用します。通常の一般的な洗濯用の洗剤は弱アルカリ性で、洗浄力がありますが、衣類を守る力がほとんどありませんし、縮みの原因にもなります。
 
それに加えてウールは動物性タンパク質なため、アルカリ条件で黄変性してしまいます。ですから洗濯の際には必ず中性の洗剤を用いましょう。また、動物性たんぱくのウールは、酵素入り洗剤などで長時間漬けた状態にしておきますと、タンパク質が酵素で分解されて生地やせや破れ等が生じたりします。ですので、ドライマーク専用の洗剤を使用するのが望ましいでしょう。
 

3、洗濯前のチェック

洗濯を開始する前にシミや汚れのひどい部分がないかをチェックしましょう。襟元や袖口など皮脂汚れが目立つ部は、洗剤の原液をつけてたたき洗いして、汚れを浮かせておきましょう。このときゴシゴシとこすることは避けるようにしましょう。
 

4、洗濯用ネットの使用


型崩れのみではなく、しわや絡まりを防ぐためにもネットに入れて洗濯をするようにしましょう。その際、汚れが外側になるようにたたんだ上でネットに入れましょう。基本は、ネット一枚に対して衣類一枚です。詰め込みすぎは汚れ落ちが悪くなります。
 

5、手洗い


衣類をたたんでネットに入れ、専用の洗剤を溶かした水に浸します。沈めては浮かせて、沈めては浮かせてを繰り返します。脱水は洗濯機を利用します。たたんだままの状態で洗濯機に入れて15~30秒程で脱水します(この手洗い、脱水の工程は衣類の汚れがひどい場合は何度か繰り返し行います)。
 
そして新しい水を入れた容器の中で同じ要領で浮かせては沈めてを繰り返してすすぎます。脱水は同様に洗濯機を使って15~30秒で行い、脱水後は速やかに干します。
 

まとめ


今回は生地を極力傷めない洗濯方法をご紹介させていただきましたが、「手洗い可」の表示がついている衣類は、洗濯機のウールコースや手洗いコースを使って洗濯することも可能です。
 
気をつけるべきことは同じで、洗濯の際の水温、洗剤、ネットの使用、細かい部分の前処理、および物理的刺激を極力与えないようにすることです。ウールはコツさえつかめば自宅でも十分洗濯することができます。コツをつかんで是非ウールクリーニングの達人を目指しましょう!
 


 

 


 

 

タグ :  

家事とキッチン   コメント:0

この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前

 

メールアドレス

 

URL

 

 

コメント

トラックバックURL: