トイレタンク掃除の5つのポイント
トイレのタンクは、普段あまり中を見ないものですね。中はどうなっているのだろうか?と初めてトイレのタンクのフタをずらして中を覗いて、真っ黒なカビが一面ビッシリなのを知って、ビックリ仰天した!というかたもいらっしゃると思います。
さて、それでは次に、実際どういうタイミングで・何を使って・どうやって掃除すればよいかを具体的に説明しましょう。
<ポイント1> 「トイレタンク掃除の必要な時」
たとえば「3か月に一度」とかも目安にはなるでしょう。しかし、季節やトイレの環境にもよりますので、トイレタンクから流れ出る水によってできる「便器の黒い筋」が目立ってきたらタンクを掃除するというのも実際的な見定めかたです。
この黒い筋の汚れは「タンク内の黒カビ」が原因ですので便器の掃除だけではすぐまた出来てしまいます。
<ポイント2> 「トイレタンクの構造」
トイレタンク掃除用具と洗剤を買いにゆく前に、まずはトイレタンクを開けて、内部の構造を見てみましょう。どこから給水され、どうやって水が止まり、どこのレバーを引くと水が一挙に便器に流れ出るか?という仕組みを自分でも指で操作して覚えると分かりやすいです。
このとき、給水の元栓をひねって止水しないと、給水パイプから水が噴き出ますので要注意です。
なお、ウオッシュレットタイプで最近の「一体型」と呼ばれるものは、タンクに蓋が無くタンクを開く構造になっていません。したがってこの場合は家庭でのタンクの掃除は出来ず、もし便器にタンク水による黒い筋が付くような場合はメーカーに点検掃除を依頼することになります。
<ポイント3> 「トイレタンクの蓋の開け方」
トイレタンクにはタンクの上の皿に水が流れるタイプのものと、蓋のみのものの2種類があります。蓋のみのほうは簡単で、蓋のヘリに手(指)を掛け慎重に持ち上げます。上の皿に水が流れるタイプでは蓋とタンクを接続するパイプがありますので、まず蓋を少し持ち上げてパイプの接合の様子に気を配りながら蓋を持ち上げると、上下両方のパイプが外れて蓋が取り外せます。
蓋を外すとタンクに水がたまっているのが見えます。タンク内部に触れる前にタンクの下にある水道の「止水栓」をマイナスドライバーで(コインでも可能)止水栓をしっかりと閉めることを忘れてはなりません。
止水状態になったことを確認したうえでタンク内のレバーを引っ張って排水し、タンクを空にして掃除にとりかかります。この場合、タンクに水が入ったままタンク内壁の掃除などをして、水が黒ずんだらそれを排水し、それから空タンクにしての細かい掃除を行うという方法もあります。
<ポイント4> 「トイレタンク掃除の七つ道具」
日常の住居掃除には使わない次のような用具を備えることをお薦めします。いずれも百円ショップ(百均)でもスーパーでも売っていますが、トイレタンクの内部構造を実際に自分の目で見て理解したうえで求めると役立たない買いものをしなくて済むでしょう。
A.手袋
洗剤も使いますから「使い捨て手袋かゴム手袋を使うほうが良いでしょう。
B:道具
①「柄付きブラシ」(使い終わったハブラシでも何とか用は足りますが、柄が短いので届きにくいところが多く、やはり、専用のブラシを買うことをお薦めします。)
②「柄付きスポンジパッド」
③「柄付きタワシ」
④小さい雑巾とか不腐布(使い捨て)などが必要で、できればこれら全種類あるほうが便利です。とくに柄付きブラシには、ブラシの部分が「くの字」型に曲がったものがあり、タンクの隅とかパイプの裏側、排水口などを掃除するのに便利です。
C:洗剤
トイレ用洗剤・トイレタンク用洗剤としていろいろな種類があります。強力なのは塩素系で、漂白剤もありますが、こういったものは目立ってキレイに掃除できる一方、パイプなどを腐食したりする恐れがありますので、「ガラス・家具用洗剤」とか「中性洗剤」で十分だと思います。
<ポイント5> 「トイレタンク掃除の具体的な作業」
トイレのタンクの中は、タンクの裏面壁・いくつものプラスチックパイプ・入排水口・「浮き」などの部品、その他それらを動かす金具や留め具などがいっぱいです。トイレタンク掃除は、ブラシ・スポンジ・タワシなどを使い分けてそれらすべての「一つ一つの汚れを取り去るように掃除する」ことに他なりません。
トイレタンクの蓋を外した状態ではタンクの中には水がたまっているはずですから、タンクへの給水管のバルブを止水してタンクからいったん排水して空にして内面壁や部品一つ一を掃除します。
まず、一番大きい面積である「タンク陶器裏面壁」をタワシでユックリ・シッカリこすって綺麗にしましょう。そして、一応これで綺麗になったと思ったら、蓋を戻して先刻閉めて置いた止水栓を開き、通常用便後と同じように水を流すハンドルを回して(型式によってはボタンを押して)水を流しましょう。
そして、また水を満タンにしてから掃除を繰り返します。タワシの後はブラシとスポンジで残った汚れ・黒カビをこすり取りあるいは拭きとります。
以下同じ要領でパイプ類・プラスチック部品類・金具類を順番に掃除します。細かい部品の隅々までの掃除のときに、ハブラシと同様の小さめのブラシや柄つきスポンジを使ってきめ細かい掃除が必要となります。
タンク下部の部分や部品は、水が入っている状態での掃除は難しいですから、その部分は水抜きして掃除し、あとはタンクに水を張ったまま掃除したほうがかえって効率的な場合もありますから、ご自分で工夫してみてください。
このようにして、全ての部分をキレイにし、何回か蓋を閉め、水をためては流すことを繰り返して掃除は完了です!
まとめ
トイレのタンクにポンと入れるタイプの洗浄剤や、液体でトイレのタンクの上に置くタイプの洗浄剤を使う簡便法もありますが、汚れを予防する役には立っても、黒カビ汚れを十分取り切ることはできません。そう考えるとやはり適時トイレのタンクをしっかり掃除をすることが必要になってくるでしょう。
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