緊張をしない為の5つの方法
就職の面接、大事な会議でのプレゼンなど、緊張する場面が多い世の中です。緊張とは意識や気持ちの問題です。後ろ向きに考えれば考えるほど深みにはまり、人によっては「汗ばむ」「手が震える」などの症状が出ます。
一方で、心臓に毛が生えているのかと思ってしまうほど、大舞台でも堂々と振る舞える人もいます。一体何が違うのでしょうか。緊張しない方法はあるのか調べてみました。
緊張するのは正常なこと
まずは、緊張する理由を探り、そこから緊張しない方法を探っていきましょう。
緊張する主な理由は
1、失敗したくない、失敗できないと追い込んでしまっている。
2、人前で喋ることに慣れていない。
3、他人から良く見られたいなどの願望がある。
4、悪い方に考える癖がついている。
こういった理由があげられます。大抵、一つだけではなく、複数の要素が絡み合って緊張状態が発生します。一度緊張に心が支配されてしまうと、心臓がバクバクしたり、思うように行動できなくなってしまいます。
まず入り口として「緊張することは正常」という認識が必要でしょう。緊張はどんな人にも起こります。
野球で有名なイチロー選手も緊張について「緊張がありすぎては自分を出せず、だめだ。リラックスがありすぎてはだらけてしまう。いかに緊張とリラックスの間の精神を作るか。これが重要になってくる」と語っています。一流のアスリートであるイチロー選手も「緊張は必要」と語っていますから、必要な精神状態なのでしょう。
頭ではわかっていても、緊張に心が飲まれてしまうときはどうしたらいいのでしょうか。それを見ていきましょう。
自己暗示
1、手に『人』という字を書いて飲み込む。
2、『自分はやれる』と言い聞かせる。
これらは一種の自己暗示で、世間一般でよく使われている方法なので、その概念が定着しているということで、思い込みに着手した解決法です。上記のようにすることによって緊張しなくなる、又は緩和されると言われています。
1や2の方法でなくとも「私はこれをすれば緊張しないぞ」という独自の方法を見つけてもいいでしょう。緊張はあくまでも意識の問題であるため、こういった自己暗示の思い込みは有効な方法です。
野球のイチロー選手は、バッターボックスに入るまで同じ動作をすることで有名です。バッターボックスに入る前、ストレッチをして、いざバッターボックスに立ったら、独特の動作からバットを構えます。
こうすることで、集中状態に入りやすくなると言われています。いつも同じ動作をすることで、雑念が生まれにくく、目の前のことに集中しやすくなり、これも自己暗示の一種といえるでしょう。
目標を立てる
これは緊張している状態から意識をそらす方法です。逼迫した状況の際、人はどうしても悪い方に考えてしまいがちです。この思考状態を別のところに持っていくことで、緊張を緩和します。
緊張しないようにするのではなく、目の前のことに意識を向ける方法です。例えば、スピーチであれば「声が最後尾まで届くようにしよう」「一つ一つの言葉を丁寧に、ゆっくり話そう」など、すぐに実践できる目標が望ましいです。
良くない目標としては「もっと上手く話そう」などといったものです。何故良くないかというと、どうしたら上手く話せるかが具体的でないため実践できません。
目標のコツとしては、すぐに実践でき、かつ具体的なものであれば何でも構いません。緊張を感じたら、あらかじめ立てておいた目標に向かっていきましょう。
徹底的に準備する
プレゼンなど上手な人ほど準備に余念がありません。準備不足からくる緊張であれば、自己責任と言われても仕方がありません。緊張感はみんな一緒です。本番に向けていろいろ準備しましょう。
誰しも人前に出たり、大勢の人から注目を浴びれば緊張してしまうものです。そこで鏡や人形を相手に練習を行いましょう。練習で大勢の人を呼ぶのは難しいですが、人形などであればすぐ実践できると思います。
こうすることで見られているというイメージがつきやすくなり本番でも活かされます。鏡は、客観的に見ることが出来る効果があり、自分でも気が付かなかったクセなど発見するのに役立ちます。
体の緊張からほぐす―ストレッチや簡単な体操を行う
プロ野球の広島カープのエース前田健太投手も、マウンドに立つ前に必ず肩の運動を取り入れています。投げるための運動と捉えるのが普通ですが、心理学的には体の緊張をほぐすといった行動になります。
緊張しているときは、必ずと言っていいほど体も硬くなっています。この方法は、心から先に緊張を取るのではなく、体から先に硬さをほぐしていく方法です。
このストレッチは何でも構いません。あまりに大きな動作は場所などを選ぶ場合もありますから、どこでもできる簡単なものが望ましいでしょう。
まとめ
こうして見ていくと、緊張は自分の心の持ちようで変えることができます。「準備」以外は、普段の心がけや、簡単な動作で変えることが出来ます。
そういった意味では「緊張するのはみんな同じ。緊張してもしなくても、練習通りにやれば大丈夫」といったようないい意味での開き直りも有効かもしれません。
皆さんも、しっかりとした準備をした上で、皆さん自身の大舞台に備えてほしいと思います。
コメントフォーム