手汗を解消する7つの対処法
手汗の悩みを持つ方は、原因もよく分からず、なかなか状況を脱せないままに長年引きずってきた方が多いのかもしれません。体質と決めつけてあきらめてしまうようではもったいないですよね。
原因は必ずどこかにあるはずです。長年症状を抱えてきたとしても、自分の体の癖を知って生活のパターンを変えていくという対処法で、改善に向かうことは多いのです。
まず、手に汗を出すこと自体は解毒作用なので良いことだということをおさえておきましょう。
サラッとした汗は陽性で、ねっとりとした汗は陰性。健康な人は、出る汗について気にすることもないのですが、起きたときに気持ちの悪いような寝汗などは質が悪いといえます。
体に何らかの危険な状態があり、それが原因で陰性の汗をかく場合があるのです。あえて手汗に的を絞らず、体全体の健康を底上げするつもりで取り組みましょう。
刺激の強い食事を避ける
刺激の強い食事をしばらく避けてみましょう。食事の内容は体の内側から浸透していくものなので、そこを改善するとかなり高い効果が表れます。
辛い、熱いなど、刺激性の高い食事を日常的にとることによって、交感神経優位になり汗腺が刺激されます。食事の質を中庸に変えていくことで、体質が整い自然に体調は改善されていきます。
運動をする
運動不足だとしっかり機能する汗腺と機能できない汗腺が出てきます。一部の、機能している汗腺への負担が高くなって、発汗のコントロールがうまくいかなくなるのが原因で手汗をかくことがあるのです。
また、食事や運動について見直すことで肥満が防げます。皮下脂肪や内臓脂肪があって体内から放熱が行われないと体温調節のために発汗が激しくなります。これが手汗の原因となるのです。
姿勢を整える
姿勢を整えることで自律神経がしっかり機能するようになります。姿勢が悪いと横隔膜が退化し、そこから自律神経のバランスを保つことができなくなったりもするのです。
常に背骨を意識するだけでも、姿勢は改善していきます。
手汗を軽くしたり、体調全般を整えたり、頭をスキッとさせることができます。運動不足でも、普段の生活で姿勢を気にするだけでもぐんと効果は出ます。
ツボを押す
即効性があり、続けることで長期的な改善も望めます。
合谷(ごうこく)
人差し指と親指の付け根の部分にツボがあるので、3秒ほどゆっくり押してみましょう。気持ちを落ち着けてくれます。
ホルモンバランスを整える
体がほてる、のぼせるなどの異常は汗腺をコントロールする機能がしっかり働かないことが原因です。
その原因のひとつがホルモンバランスの崩れ。甲状腺ホルモンの過剰分泌によって、大量の手汗をかく場合などもあります。その場合は病院へ行くことが大事ですが、ヨガ、瞑想、表現活動などを通して自分でも自分の内側を整えていきましょう。
また、自律神経失調症や糖尿病など、神経障害によって交感神経と副交感神経のバランスが悪くなるのが原因で手汗が出る場合もあります。内側から変えていくことが大切。
ストレスとの付き合いを変える
現代はこれがいちばん強力かもしれません。環境の変化、対人関係、家庭内の問題…。ストレスは誰にでも日常的にあるもので、ストレスがあるからこそ生きる力が育つものですが、それが自分のキャパシティを越えると、心身症など、健康を害することがあります。
手汗もそれに含まれます。交感神経が常に優位の状態になると、手汗をかくことで心身の機能を調節しようとするのです。自分がどんなときもリラックスして物事にのぞめるようになる方法を見つけていきましょう。
お茶を飲んで心を落ち着かせる時間をとる、日常的にアロマやハーブを利用する習慣をつける、ヨガや武道などで、自分の体と心に向き合う時間をつくるなど。
自分で原因を作らない
手汗をかいている自分に不信感や不安が募ること、また、手汗をかいてしまうのではないかという不安を持つことから悪いサイクルに陥っていることはよくあります。
手汗はもう治っているものとして、ストレスのない自分の状態を楽しもうとすることで、学べることは大いにあるはずです。
コンプレックスと向き合い、自分をより良くすることはきっと楽しいこと。変わっていく自分を楽しみながら、手汗を解消していきましょう。
まとめ
手のひらや足だけに汗をかく場合は、「手掌足蹠多汗症(しゅしょうそくせきたかんしょう)」も考えられますので、病院での検査をおすすめします。その上で、食べ物や水分のとり方、生活、ストレス…上記のことに向き合ってみてください。
そして自分の体の内側にあらためて目を向けてみてください。手汗だけでなく、体全体、また心について見直し、バージョンアップさせるような気持ちで取り組むこと。
案外、気付いたら手汗も改善していたということもあるのです。症状とは一部分だけが改善するというより、全体で良くなるもの。手汗の症状の改善に取り組むことを、生き方をよくするきっかけとしてとらえてみましょう。
コメントフォーム