クエン酸を使った掃除のやり方4つのパターン別方法
クエン酸は果物に多く含まれるさわやかな酸味の成分です。柑橘類や梅干しなどを食べた時酸っぱいと感じるのがこのクエン酸なのですが、クエン酸には疲労回復、血流改善、ミネラルの吸収促進(アンチエイジング効果)、美肌効果などがあるとされており、美意識の高い女性の方達の中にはクエン酸の摂取による身体の内側からのデトックスや、クエン酸洗顔や入浴剤として湯船に添加することによる美肌効果を実践されたりしている人もいるのではないでしょうか。
このクエン酸ですが、健康や美容に対する効果のみならず、お掃除にも利用することができます。
お掃除の際には、誰しも身近で簡単に手に入るものでより効率的に安全にお掃除ができる方法はないかと考えるものかと思いますが、市販の洗剤などは肌にかかったりした場合に肌を荒らしてしまったり、誤って体内に混入してしまったりした場合などは医師による対処が必要になったりというリスクが伴います。
また、洗剤の多用は環境汚染の面から考えても、好ましくありません。その点クエン酸ですと、もともとヒトの体内に存在する物質である上に、美容や健康にいいとされている物質であるだけに、万が一飲み込んだりしても少量であれば大きな心配はいりませんし、環境にも優しいと言えるでしょう。また、食べ物を取り扱う場所で洗剤を使いたくない場所の清掃などにも適しているかと思います。
クエン酸は酸です。所謂お酢と同じ仲間なのですが、揮発性ではないのでお酢のようなむせ返る刺激臭はありません。酸性なのでアルカリを中和するときの効果によって汚れを落とします。つまり、クエン酸はアルカリ性の汚れを落とすのに適しており、反対に油汚れのような酸性の汚れを落とすためには適切ではありません。ではアルカリ性の汚れにはどのようなものがあるでしょうか?
アルカリ性の汚れの代表的なものとしては、水回りに発生する水に含まれるミネラル分が原因の汚れ(水垢や白いガリガリの汚れなど)、洗濯槽に沈着した炭酸カルシウム(白い結晶の様なもの)、石鹸垢、アルカリ性の臭い(トイレのアンモニア臭、タバコのヤニ臭など)、などが挙げられます。
家庭内において、このようなアルカリ性の汚れが発生する箇所としては、キッチンのシンク、電気ポット、浴室、洗濯機、トイレ、などが挙げられます。
クエン酸を用いたそれぞれの場所の清掃方法を簡単にご紹介いたします。
1.キッチンシンク、浴室
クエン酸を用いたこれらの場所の清掃法は基本的には同じです。ふき取れる汚れはあらかじめふき取っておきます。そして、クエン酸水を作り、スプレーなどでまんべんなく吹きかけていきます。水垢は、水道水に含まれているカルシウムやマグネシウムなどが水分の蒸発、乾燥を繰り返すことで堆積したものです。
石鹸垢は水道水中のこれらのミネラルが石鹸中の脂肪酸と反応して不溶性の物質となり水分の蒸発、乾燥により堆積したものです。また、石鹸垢はカビの栄養源にもします。ひどい場合など削らないと取れないくらい強固に付着していたります。
水垢や石鹸垢のこびりつきがひどい部分やブラシが届きにくい細かい部分などは、クエン酸水を十分しみこませたティッシュを被せて数時間放置しておきます。これだけで大分水垢、石鹸垢などの汚れは落ちるのですが、長年にわたって蓄積した汚れなどで落ちてないものはブラシなどで削ぎ落とします。クエン酸により汚れもやわらかくなって落ちやすくなっているものです。
2.電気ポット
.電気ポットに水を満たし適量のクエン酸を入れます(水2~3Lにクエン酸50gが目安)。電気を入れて温め、約1時間放置。電源を外しお湯を捨てて水でよくすすぐ。水垢が残っていてもやわらかくなっているので後はスポンジなどでこすり落とす。汚れがひどい場合は同じ作業を何度か繰り返します。
3.トイレ
トイレ掃除でクエン酸が活躍するのは、便器の細かいところなどに黄色くこびりついている尿石の除去です。こちらもやはりスプレーなどを使ってまんべんなくクエン酸を吹きかけた上でブラシで磨きます。
茶色くカリカリになった尿石が頑固に固まってしまっているような場合はクエン酸水を十分しみこませたティッシュを被せてしばらく放置してからブラシで磨くという作業を何度か繰り返します。
4.洗濯機
洗濯機にカビがつくというお話はよく聴くことがあるかと思いますが、カビは洗濯機に残った皮脂、垢汚れ、石鹸の残りかす、石鹸垢などを栄養源に育ちます。皮脂や垢汚れなど酸性の汚れはアルカリ性の洗剤を使って除去できますが、アルカリ性である石鹸垢は落とすことができません。
そこでクエン酸をもちいるのですが、方法といたしましては、洗濯槽に高水位に水を張りクエン酸を一カップ分添加します。数分間運転して撹拌した後数時間放置します。洗濯機をコースで運転し、コースが終了したら終わりです。
まとめ
いかがでしょう?美容に、お掃除にと大活躍のクエン酸ですが、使用する上での注意事項としては、炭酸カルシウムが主成分の大理石には使わないこと。また、鉄製のものに用いると錆びてしまいますのでこちらも使わないようにしましょう。
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