口臭の原因と口臭から分かる8つの病気とは?
誰もが一度は気になったことのある口臭。口臭を気にして会話がおろそかになってしまったり、口臭が悪化してしまうと周りの人から嫌な顔をされ、一線を置かれるなんてことも他人事ではありません。
口臭は人間関係でもっとも気を付けるべきことなのです。
また、口臭は胃の調子や病気を訴えている場合もありますので放っておくのは危険です。
口臭の主な原因と、気になる病気をご紹介します。
1 生理的口臭
これは誰もが経験する口臭です。起きてすぐのときや、空腹のとき、また緊張しているときにこの生理的口臭が強まります。
原因としては、唾液の分泌が減少して口内の細菌が増殖して起こります。
しかしこの口臭は歯磨きや食事、水分をたくさん摂ることで唾液が増え、解消されます。生活習慣の改善で良くなるので、生理的口臭は治療の必要がありません。
2 飲食物、煙草や酒による口臭
ニンニクやネギにはアリシン言う成分が含まれており、体内で分解されるとアリルメルカプタンというニオイの原因となる物質になります。
タバコやお酒によっても一時的に口臭が発生するというパターンもあります。
3 ストレスによる口臭
ストレスがかかることにより、唾液の分泌が極度に減ることによって口臭が発生することがあります。
4 心理的口臭
心理的口臭は、自分自身に強い口臭があると思い込み、気にし過ぎることによって発生します。
5 病的口臭
この口臭は、なんらかの病気からくるもので、注意が必要です。原因の99%が口内にあり、歯周病、虫歯、歯垢や歯石などで、そのほとんどが歯医者にかかれば治る病気です。
また舌の表面の汚れや、唾液の減少、入れ歯の洗浄不足などの原因もあります。
身体の中の病気が原因で口臭が発生している場合もあり、鼻や喉の病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病や肝臓疾患が原因の場合もあります。
これは病院で治療することにより治すことができるので、ほったらかしにせず、きちんと医師の診断を受けましょう。
この先は、治療する必要のある7つの病的口臭による病気をご紹介していきます。
1 歯周病
歯周病はかかり始め、つまり初期は自覚症状がありません。静かに、着実に歯をむしばんでいきます。
一見変化や痛みがなくても、歯磨きなどのちょっとした刺激で歯茎から出血します。悪化すると出血に混じって膿がでるようになり、口臭もかなりひどくなります。
2 プラーク(歯垢)
プラークは歯の表面に付着する、柔らかい細菌の塊です。これは食べ物のカスを栄養とする微生物とその代謝産物から成り、長期間放っておくと歯石となって簡単に取れなくなり、虫歯や歯周病の原因となります。
これは歯医者でとってもらうしか方法がありません。
3 虫歯
虫歯は誰もが経験する口内の病気といえます。しかし放っておくにつれて独特の、ひどい悪臭を放ちます。
歯垢が付着していると歯をどんなに磨いても汚れが綺麗にとれません。それが原因となり、虫歯ができます。
小さな虫歯のうちに治療しないと、悪化するにつれて口臭はきつくなり、神経が腐ると強烈な臭いになります。
4 歯石
これはプラークを放置するとできる、硬い石灰分です。たくさんつくと口臭が発生し、歯周病を進行させます。
5 鼻や喉の病気
口は鼻と繋がっているので、蓄膿症や咽頭炎、喉頭炎などの炎症が起きていると、たんぱく質を含む血液や膿が口の中に降りてきて、口臭が発生します。
6 口腔ガン
口の中にもガンが発生する場合があります。これは舌癌、頬粘膜ガンなどが上げられます。
この病気も口臭を発生します。
7 胃のトラブル
胃から直接臭いが上がってくることはありません。しかし何らかの原因で胃の働きが低下すると食べたものを消化しきれず、胃の中で異常に発酵してそれらの悪臭が血液から肺に入り、口臭になって外に出ます。
これは、胃に過剰なピロリ菌が住み着いていることが主な原因で、治療すれば治ります。胃の弱い人によく起こる口臭の原因です。
8 糖尿病
糖尿病が原因の場合、口が極端に乾きやすくなります。それによって口臭が発生するのはもちろんのこと、糖尿病にかかるとインスリンというホルモンが不足します。
インスリンは血糖値を下げるホルモンなので、インスリンの不足により血糖値が上がりっぱなしになります。そうなると肝臓病や脳卒中、心筋梗塞や視力障害などの合併症のリスクも上がります。
当然この原因からも口臭のリスクが高まります。
まとめ
人間は主に口から栄養をとります。その口の環境に気を付けないと、様々な病気を引き起こす原因になります。
口臭もまた、その病気などのサインとして表れています。
健康で口内環境も万全な人は口臭などほとんどしません。その病気や口内からのサインを見逃さず、きちんと対処しましょう。
また日々の口内のケアも欠かさず、念入りにやりましょう。それだけで口臭を抑えられる場合もあります
それでもだめな場合は稀ではありますが病的なサインの場合がありますので、医師の診察を受け、悪化して取り返しがつかなくなる前に、
コメントフォーム