ラグ洗濯の5つの方法
肌触りの良いラグの上でゆっくりとくつろぐのは気持ち良いですね。
でも、掃除機やホコリを払うなどでは取りきれない小さなゴミ、知らないうちにつけてしまったシミなど、ラグは意外に汚れています。
もしかしたら、ダニなども住み着いているかも…
季節ごとの模様替え時、汚れた時、大掃除の時などに思い切って洗濯して、ラグをさっぱりさせてみませんか?
ラグを自宅で洗濯できる方法をご紹介します。
●洗濯表示の確認
お使いのラグが自宅で洗濯できるかできないか、まずは洗濯表示をチェックします。
洗濯機マークや手洗いマークがあれば自宅で洗濯することができますが、水洗い不可やドライマークの場合、洗濯はドライクリーニングにお任せしましょう。
中にはドライクリーニングでもパイルが抜けてしまうため、洗濯できないラグもあるので注意が必要です。
ただし、自宅で洗濯できないラグでも、シミや臭い、細かい汚れを取る方法はあります。
重曹を用意しましょう。
乾いたラグにまんべんなく重曹をふりかけて一晩置くと、細かい汚れや臭いなどを重曹が吸着します。その後ていねいに掃除機をかけると一緒に吸い込むことができます。
ジュースなどの液体をこぼしてしまった時にも、水分を拭き取った後に同様に行うと効果があります。掃除機をかけた後、毛足の長いラグはブラシなどで整えましょう。
洗濯できるラグでも、天候が悪かったり忙しかったりとすぐに洗濯できない場合に、この方法を行うと良いでしょう。
●洗濯前の準備
ラグの素材によっては乾くのに時間がかかることもあるので、よく晴れた湿度の低い日を選びます。
掃除機や粘着ローラーなどで表裏のゴミやホコリを取り除きます。
さらに、物干し竿やベランダの手すりなどにかけて、布団たたきなどで軽く叩いて細かいゴミやホコリも落としておくと良いでしょう。
シャギータイプなどの毛足の長いラグは、パイル根元付近の髪の毛やゴミなどがなかなか取れにくいので、掃除機をかける際は先端を外してノズル部分でかけると、比較的取ることができます。
汚れやシミがある場合は、洗剤などで軽く汚れを落としておきます。
洗剤をかけて少し時間を置いた後、ブラシなどに水をつけて軽くたたくかブラッシングします。
洗濯洗剤は、中性洗剤、またはウールやシルクなどを洗うおしゃれ着洗い用洗剤を用意しましょう。粉末の場合は前もってよく溶かしてからいれるようにしてください。
色柄ものには蛍光剤が入っていない洗剤を選ぶと、色落ちや白っぽくなるのを防ぐことができます。
●洗濯機での洗濯方法
屏風たたみにして丸め、毛布用の洗濯ネットに入れます。
毛布用の洗濯ネットがない場合は、麻ひもなど滑りにくいひもで結んでもOKです。
大物洗いコースや毛布洗いコースを選ぶか、水量を最大にし弱水流で洗います。
素材に合った漂白剤を一緒に入れて洗濯すると、除菌・除臭もできます。
お好みで柔軟剤を使うとふんわり仕上がります。
●洗濯機に入らないラグの洗濯方法
お風呂の浴槽にぬるま湯を入れ(残り湯でも可)、洗剤を入れます。
洗剤を入れすぎると、後ですすぎが大変なので気をつけましょう。
汚れの程度が軽い場合や、洗剤液の中に手や足を入れるのに抵抗がある場合は、洗剤の代わりに重曹を使うと、子供でも安心してお手伝いすることができ、すすぎも洗剤より簡単にできます。
洗剤を入れたぬるま湯の中へ折りたたんだラグを入れます。
水の量が足りないようなら、ラグが全て浸かるくらいまでぬるま湯を足します。
しばらく洗濯していない、または汚れがひどい場合は、20分から1時間くらい浸けると汚れが落ちやすくなります。
手で押し洗いするか、足踏みするなどして汚れを出していきます。
毛足の長いラグは、髪の毛を洗う感じで、パイルの根元からやさしく毛を立たせるように洗濯します。
汚れが出せたら、浴槽の栓を抜き脱水します。
ラグをコンパクトに畳むかくるくると丸めながら絞っていく、または浴槽の外にスノコを置き、その上にラグを置いて手で押すか足で踏んで水を切ります。
ある程度水が切れたら、浴槽に新しくぬるま湯か水を溜め、すすぎをします。
シャワーをかけながらすすいでも良いでしょう。
洗剤の泡が出なくなるまで、手で押したり足踏みしたりして、よくすすぐようにします。
お好みで柔軟剤を使う場合は、すすぎ終えた後、洗面器やバケツなどにぬるま湯を入れ柔軟剤を溶かします。それをラグ全体に垂らして軽く手で染み込ませます。その後、ぬるま湯または水ですすぎます。
すすぎが終わったら、同様に脱水を行います。
ラグの素材によりなかなか脱水できない場合は、浴槽の淵にかけ、しばらく置いて水切りします。
古いタオルなどを利用して水分を取っていく水切り方法もあります。
毛足の長いラグは、脱水した後、手で2~3回ふるいパイルを立たせます。
●干す
浴室暖房乾燥機が自宅に備わっていたり、ラグの素材によって乾燥機が使えたりする場合は利用すると良いでしょう。
天日干しする場合は、ラグをベランダに移動させます。
脱水機をかけていないラグは大きめのレジャーシートなどで包んで移動すると、水がしたたり落ちずにすみます。
物干し竿が2本ある場合は2本に渡してM字になるよう真ん中を少し落として干します。
1本しかない場合は、物干し竿に何本かハンガーをかけてその上に覆いかぶせるようにA字に干します。
こうすることで、ペタッと貼りついたようにならず、風通しがよくなります。
そしてどちらも斜め(三角形)にして干すと、頂点に水が集まるので乾きやすくなります。
風で飛ばされたり重みで下に落ちたりしないよう、布団はさみで止めておきます。
途中でラグを裏返し、干し方によっては上下左右を入れ替え、全体が均一に乾くようにしましょう。
天候によっては、大体乾いたら部屋に取り込み、エアコンや扇風機、ドライヤーなどで仕上げの乾燥を行うと良いでしょう。
洗濯表示に「陰干し」の表示がある場合は、変色の可能性があるため直射日光を避けて陰干しします。
毛足の長いラグは、洗うと束になってゴワゴワになってしまうので、半乾きくらいになったらブラッシングしましょう。
毛が起きるように、毛の流れに逆らうように丁寧に優しくブラッシングすると、手触りの良い状態に戻ります。
まとめ
どうでしょう?
ラグをすっきり清潔にすることができましたか?
ラグは汚れやホコリが気になる以外でも、常に座っているところ、歩く頻度の多いところなどのパイルが寝たり潰れたりして使い心地が悪くなっていくものです。
いつまでもさらさら感を維持し、家族みんなが快適にくつろげる生活空間を保てるよう、定期的にラグを洗濯するようにしましょうね。
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